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2017年08月02日

核のごみ最終処分場「適地」900自治体が意味するもの

自分の生まれ故郷である栃木県塩谷郡塩谷町
人口1万人ちょっとの小さな町はのいたるところに「断固反対」ののぼりがあります。

実はこの栃木県の小さな町が、放射性廃棄物の最終処分場の候補地に選定されているのです。

核のごみ最終処分場「適地」900自治体に

先日の日経新聞において、経済産業省が7月28日に、原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物、簡単に言うと核のゴミについて、最終処分場の候補地となり得る地域を示した「科学的特性マップ」を公表下という記事が出ていました。

引用:日本経済新聞

マップでは火山や活断層、地下資源が存在するなど8つの条件に当てはまる地域を除いた上で、核のごみを保管地から輸送しやすい海岸から20キロメートル以内の沿岸部を好ましい基準として選んだ。この結果、約900の自治体の地域が安全に処分できる可能性が高いとされた。

これから考えると、原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)について、上記の塩谷郡塩谷町は栃木県の真ん中北部の方に位置しますので、最終処分場の候補地に「適していない地域」といえそうです。少なくとも輸送に適した地域ではありません。
環境省においては放射性指定廃棄物の最終処分場候補になり、一方で経済産業省の核の廃棄物の最終処分場の候補地とはされていないということです。不思議ですね。

放射性廃棄物とは

ここで原子力発電所の是非を書くつもりはありませんが、電子力発電所が稼働している限り、核のごみである放射性廃棄物は出続けます。
放射性廃棄物は、放射能レベルの低い「低レベル放射性廃棄物」と、使用済燃料の再処理にともない再利用できないものとして残る放射能レベルが高い「高レベル放射性廃棄物」とに大別されます。
処分にあたっては、廃棄物の放射能レベル、性状、放射性物質の種類などに応じて適切に区分し、管理し、それに応じて適切な方法で処理・処分を行います。
このうち高レベル放射性廃棄物は、非常に強い放射線を出しておりますので、その放射能レベルが十分低くなるまでには数万年にわたり人間の生活環境から遠ざけ、管理する必要があります。
生活環境から遠ざける方法としては、各国で宇宙や海底への処分など、さまざまな方法が検討されてきましたが、他の国と同じように日本では「地層処分」を計画しています。

当事者意識を持つこと

今後、自動車は電気自動車が進むでしょうし、AIの稼働にも電力が必要だと言われています。
国内でこそ少子化が進む可能性が高いですが、世界で見れば人口は増え続けており、必要となる電力もそれに伴って増え続けると考えられます。
その際に、原子力発電所が電気を供給していく限り、この核のごみ問題は残り続けます。数万年も先まで管理し続けなくてはならないのです。
また、処分場の建設などの事業費は3.7兆円ともいわれています。そして周辺環境への影響評価や、実際の掘削調査など20年程度かけて建設場所を探していく方針だそうですが、今が良ければ未来は知ったことではない、そんな無責任な考えや行動にならないよう、我々一人一人がこの地球の住人として当事者意識を持つことが大事だと思います。
無関心が一番怖いですからね。
僕自身、産業廃棄物の専門家を目指している中で、自分の生まれ故郷が放射性廃棄物の最終処分場の候補地に選定されているのも何かの因果かと感じておりますし、引き続き情報収集をして行きたいと思います。

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