キャッシュレス決済が当たり前になった今、法人や個人事業主にとって「どのキャッシュレス端末を選ぶか」は売上や業務効率に直結する大切なポイントです。
クレジットカードやQR決済を導入することで、現金を持たないお客様にも対応でき、機会損失を防ぐだけでなく、会計のスピードアップやレジ締めの負担軽減にもつながります。
一方で、キャッシュレス端末には種類が多く、対応ブランドや費用、使い勝手もさまざまです。
「どれを選べばいいのか分からない」「自分の店舗に合う端末はどれだろう」と迷う方も少なくありません。
だからこそ、各端末の特徴やメリットを理解し、自分の事業に合ったサービスを選ぶことが大切です。
この記事では、人気のキャッシュレス決済端末をわかりやすく紹介し、それぞれの特徴や向いている業態を解説します。
クレジットカード・キャッシュレス決済導入におすすめの端末8選
キャッシュレス決済端末と一口にいっても、対応ブランド、使いやすさ、初期費用、入金サイクルなどはサービスによって大きく異なります。
事業主の方にとっては「どれを選べば自分の事業に合うのか」が最も気になるポイントです。
| 端末名 | 初期費用 | 決済手数料 | |
|---|---|---|---|
| stera pack | ![]() | 0円 | 1.98%~ |
| アルファポータブル | ![]() | 0円 | 1.90%~ |
| PayPay | ![]() | 0円 | 1.98%~ |
| Square | ![]() | 0円 | 2.5%~ |
この章では、数ある端末の中から法人・小規模店舗でも導入しやすい8つを厳選し、それぞれの特徴やメリット、向いている業態をわかりやすく紹介します。
stera pack

| 初期費用 | 0円 |
|---|---|
| 決済手数料 | 1.98%~ |
決済の回数が多い飲食店や販売店は「stera pack」がおすすめです。
三井住友カードが提供するキャッシュレス決済サービスで、クレジットカード・電子マネー・QR決済まで幅広く対応できるオールインワン型の据え置き端末です。
stera packの大きな魅力は、決済の安定性と処理スピードの速さにあります。
また、1台で複数の決済手段に対応できるため、操作がシンプルな点もメリットです。
加えて、レシートプリンター内蔵モデルもあり、レジ周りをすっきりまとめたい店舗にも向いています。
ただし、端末利用料として月額費用がかかる点には注意が必要です。
アルファポータブル

| 初期費用 | 0円 |
|---|---|
| 決済手数料 | 1.90%~ |
アルファポータブルは、大手企業を中心に導入されているキャッシュレス決済端末です。近年では、中小企業や個人事業主での導入も増えています。
最短即日で利用開始できます。専任の担当者がサポートしてくれるため、手続きもスムーズ。月額費用・初期費用はいずれも0円で、コストをかけずに始められます。
さらに現在は、決済端末本体が無料になるキャンペーンも実施中。より導入しやすい環境が整っています。
端末は手のひらサイズで、Wi-Fi環境がなくても利用可能。70種類以上のキャッシュレス決済に対応しており、レシートやインボイス番号付きの領収書の印字にも対応しています。
Square(Square Reader / Square Terminal)

| 初期費用 | 0円 |
|---|---|
| 決済手数料 | 2.5%~ |
初期費用を抑えたい法人・個人事業主におすすめなのが「Square」です。
最大の魅力は、導入のしやすさと操作のシンプルさにあります。
Squareにはスマホと連携して使う低コストの「Square Reader」と、レシートプリンターを内蔵した据え置き型の「Square Terminal」と2種類の端末があります。
移動販売やイベント出店から、カフェ・物販などの店舗型ビジネスまで幅広く対応できます。
入金サイクルが早く売上がすぐに口座へ反映される場合も多く、日々の資金繰りが安定し、運転資金に余裕が持てます。
アプリの操作性も簡単で、レジ操作に慣れていない人でもすぐに扱えるのが特徴です。
PayPay

| 初期費用 | 0円 |
|---|---|
| 決済手数料 | 1.98%~ |
「PayPay」はコストをかけずにキャッシュレスを導入したい方におすすめです。
国内で最も利用者が多いQRコード決済サービスで、初期費用ゼロから始められます。
スマホやタブレットがあればすぐに運用でき、QRコードを提示するだけで決済が完了します。
飲食店や小売店はもちろん、個人サロン、訪問サービス、イベント出店など、場所を選ばずに使える柔軟さもPayPayの強みです。
また、キャンペーンやポイント還元が多くユーザー側の利用頻度が高いため、導入するだけで来店動機につながるケースもあります。
「まずはキャッシュレスを試したい」「コストをかけずに決済手段を増やしたい」という方にとって、PayPayは最も導入しやすい選択肢のひとつといえます。
ただし、条件によっては専用機器の購入が必要な場合や利用料がかかることもあります。
STORES

幅広い決済手段をまとめて導入したい事業主は「STORES」の導入を検討しましょう。
クレジットカード、電子マネー、QR決済など幅広いブランドに対応しており、端末の操作性もシンプルです。
入金サイクルが早く売上が早めに口座へ反映されるため、日々の資金繰りが安定しやすい点が魅力です。
さらに、STORESは「STORESレジ」や「STORES予約」など、同社が提供する他のサービスと連携できる点も強みです。
レジ・予約・決済を一元管理できるため、店舗運営の効率化につながり、小規模店舗や個人サロンなどで使い勝手が良いと評判です。
Airペイ

「Airペイ」は決済手段を一括で揃えられ、レジ回りも整えられるおすすめの端末です。
リクルートが提供する総合型のキャッシュレス決済サービスで、個人事業主から中小規模の店舗まで幅広く利用されています。
最大の特徴は、1台でほぼすべての主要決済に対応できるオールインワン型の利便性です。
クレジットカード、電子マネー、QR決済まで幅広くカバーしており、どの決済手段を導入すべきか迷っている事業者にとって非常に扱いやすいサービスです。
また、同じリクルートが提供するPOSレジアプリ「Airレジ」との連携されており、売上管理や会計処理を一元化できる点も大きな魅力です。
さらに、Airペイは対応ブランドの多さだけでなく、導入サポートや信頼性の高さにも定評があります。
ただし、基本は月額0円ですが、条件によっては費用が発生する場合もあります。
PAYGATE

クレジットカード決済がメインであれば、「PAYGATE」の導入を検討しましょう。
PAYGATEの魅力は、決済スピードの速さと信頼性の高さにあります。
特に飲食店や小売店などのピークタイムに決済が集中しやすい業態では、レジの回転率を落とさずに運用できます。
また、クレジットカード決済に特化している分、操作がシンプルで、スタッフが複数いる店舗でも扱いやすい設計になっています。
「安定した据え置き型端末がほしい」「混雑時でもスムーズに決済したい」という事業主にとって、PAYGATEは安心して導入できるでしょう。
Cloud Pay Neo
「Cloud Pay Neo 」は、専用端末が不要で、スマホだけで複数のQR決済に対応できるキャッシュレスサービスです。
PayPay・楽天ペイ・d払いなど主要なQRブランドをまとめて扱えるため、個別契約やアプリ切り替えの手間がなく、運用負担を大幅に減らせます。
Cloud Pay Neo の最大の特徴は、端末レスでどこでも使える点です。
ネットワーク回線や電源が不要なため、訪問サービス・イベント出店・屋外販売など、場所を選ばずに決済を受け付けられます。
また、QRコードに金額情報を含めて生成できるため、金額を手入力する必要がなく、入力ミスの心配もありません。
楽天ペイ
楽天ポイントを使う顧客が多い業種であれば、「楽天ペイ」の導入は必須ともいえます。
認知度も高く、クレジットカード決済に加えて楽天ポイント・楽天キャッシュ・QR決済にも対応しており、専用のカードリーダーをスマホやタブレットと連携して使います。
楽天ペイの大きな魅力は、楽天ポイントを使いたい・貯めたいユーザーを取り込めることです。
楽天ポイントは国内でもトップクラスの利用者数を誇り、ポイント目的で来店する顧客も少なくありません。
特に小売店や飲食店では、ポイント還元が購買意欲につながりやすく、導入するだけで売上アップが期待できるケースもあります。
また、楽天銀行を利用している場合は入金サイクルが早く、売上がスムーズに反映される点も事業主にとって大きなメリットです。
キャッシュレス決済を導入するメリット
現金を持ち歩かずにキャッシュレスで支払う人が急速に増えています。
お店側もキャッシュレス決済を導入すると、現金管理の手間が減るだけでなく、支払い方法の選択肢が増えることで売上アップにもつながります。
とくに個人事業主の場合、導入する端末やサービスによって費用や使い勝手が大きく変わるため、自分の事業に合ったものを選ぶことが大切です。
ここからは、導入前に必ず確認しておきたいポイントを順番に見ていきます。
売上機会の拡大
キャッシュレス決済に対応すると、現金を持ち歩かない人でも支払いができるようになり、これまで取りこぼしていた購買機会を確実に取り込めるようになります。
とくに若い世代やインバウンド客はキャッシュレス利用率が高く、支払い方法の選択肢が増えるだけで来店率や購入率が上がりやすくなります。
また、キャッシュレスは決済がスムーズなため、レジ待ちのストレスが減り、混雑時でも回転率を落とさずに対応できます。
結果として、支払い手段の追加以上に売上の底上げにつながる効果が期待できます。
現金管理の手間削減
キャッシュレス決済を導入すると、レジ締めや売上計算にかかる時間が大幅に減ります。
現金の場合は、釣り銭の準備、レジの開け閉め、売上の数え直し、銀行への入金など、日々の細かな作業が積み重なり、個人事業主にとって大きな負担になります。
キャッシュレスなら決済データが自動で記録されるため、売上管理が正確かつスピーディーになり、現金の数え間違いや紛失リスクも防げます。
事務作業に取られていた時間を接客やサービス改善に回せるようになり、事業全体の効率が向上します。
客単価アップ
キャッシュレス決済に対応すると、現金払いでは起こりがちな「手持ちの金額で購入を控える」という行動が減り、結果として客単価が上がりやすくなります。
クレジットカードやQR決済は、財布の中身を気にせず必要な商品やサービスを選べるため、追加注文やオプション購入につながりやすいのが特徴です。
また、キャッシュレスは決済がスムーズなため、会計時の心理的ハードルが下がり、衝動買いやまとめ買いが起こりやすくなります。
とくに美容室・飲食店・小売店などでは、キャッシュレス導入後に「セットメニューの選択率が上がった」「追加注文が増えた」というケースも多くみられます。
インバウンド対応
訪日外国人の多くは、日常的にキャッシュレス決済を利用しており、現金をほとんど持ち歩かないケースも珍しくありません。
キャッシュレスに対応していない店舗では、支払い手段が合わずに購入を諦められてしまうこともあります。
クレジットカードや海外ブランドの決済に対応しておくことで、言語の壁を気にせずスムーズに会計ができ、外国人客でも安心して利用できる環境を整えられます。
とくに観光地や都市部では、キャッシュレス対応の有無が来店率に直結するため、インバウンド需要を取り込むうえで大きな強みになります。
キャッシュレス決済端末の選び方
キャッシュレス決済端末は種類が多く、サービスごとに費用や使い勝手が大きく異なります。
とくに個人事業主の場合、導入後のランニングコストや対応できる決済方法が売上や業務効率に直結するため、事前に比較して選ぶことが欠かせません。
ここからは、導入で失敗しないために押さえておきたいポイントを順番に解説します。
ランニングコストを確認する
キャッシュレス決済端末を選ぶうえで、もっとも重要になるのがランニングコストです。
個人事業主の場合、毎月の固定費や決済ごとの手数料が利益に直結するため、導入前に費用構造をしっかり把握しておく必要があります。
ここでは、必ず確認しておきたい「初期費用」「月額費用」「決済手数料」の3つを順番に見ていきます。
初期費用
キャッシュレス決済端末を導入する際にまず確認したいのが初期費用です。
端末本体の購入費用が必要なサービスもあれば、キャンペーンで無料になるもの、そもそも端末を使わずスマホだけで決済できるタイプもあります。
初期費用が高いと導入のハードルが上がりますが、安さだけで選ぶと必要な機能が不足する場合もあるため、事業規模や利用シーンに合った投資かどうかを見極めることが大切です。
特に個人事業主の場合、初期費用を抑えつつ必要な決済手段をカバーできるかが重要な判断ポイントになります。
月額費用
キャッシュレス決済サービスの中には、端末代とは別に月額費用が発生するものがあります。
月額費用がかかるタイプは、POSレジ機能や管理ツールがセットになっていることが多くあります。
これらは機能面では充実していますが、固定費として毎月の利益を圧迫する可能性も少なくありません。
一方、月額無料のサービスは導入しやすく、売上が少ない月でも負担が増えないため、個人事業主には利用しやすい選択肢です。
ただし、無料プランは機能が限定される場合もあるため、必要な機能とコストのバランスを見ながら、自分の事業に合った料金体系を選ぶことが大切です。
決済手数料
キャッシュレス決済では、支払いが行われるたびに「決済手数料」が発生します。
手数料率はサービスによって異なり、クレジットカードの国際ブランドや決済方法によっても変動します。
個人事業主にとって手数料は利益に直結するため、どの決済手段をどれくらいの割合で使われるかを想定しながら比較することが重要です。
また、手数料が低いサービスが必ずしも最適とは限りません。
対応ブランドの多さ、入金サイクル、端末の使いやすさなど、総合的なバランスを見て判断する必要があります。
特に売上規模が小さい事業者ほど、手数料の差が年間の利益に大きく影響するため、導入前にしっかり確認しておきたいポイントです。
対応している決済ブランドをチェックする
キャッシュレス決済端末は、対応している決済ブランドによって利用価値が異なります。
利用者が普段使っている決済手段に対応していないと、来店機会を逃してしまう場合もあります。
クレジットカード、QRコード、電子マネーなど、それぞれ特徴や利用シーンが異なるため、自分の店舗に合った決済方法をカバーできているかを確認することが大切です。
ここでは、主要な決済ブランドの種類と特徴を紹介します。
クレカ決済
クレジットカード決済は、キャッシュレス決済の中でも利用率が最も高く、幅広い年代の利用者に対応できる基本の決済手段です。
Visa・Mastercard・JCBなど主要ブランドに対応しているかどうかは、端末選びの重要なポイントになります。
特に個人事業主の場合、クレカ決済に対応しているだけで「支払い方法が充実している店」という印象を与えられ、来店ハードルを下げる効果があります。
また、クレカ決済は客単価が上がりやすい傾向があり、飲食店や美容室、小売店など幅広い業種で導入メリットが大きいのが特徴です。
一方で、ブランドごとに手数料率が異なる場合があるため、どのブランドに対応しているか、手数料がいくらかを事前に確認しておくことが大切です。
QR決済
QR決済は、スマホひとつで支払いが完結する手軽さから、利用者が急速に増えている決済方法です。
PayPay・楽天ペイ・d払いなど国内での普及率が高く、現金を持ち歩かない若い世代や日常的にスマホ決済を使う層の取り込みに効果があります。
店舗側は専用端末が不要な場合も多く、導入コストを抑えられる点も魅力です。
一方で、QR決済はサービスごとに手数料や入金サイクルが異なるため、どのブランドに対応しているかを事前に確認しておくことが大切です。
特に個人事業主の場合、主要なQRブランドをカバーしているかどうかが売上機会に直結します
電子マネー決済
電子マネー決済は、Suica・PASMO・ICOCAなどの交通系ICや、iD・QUICPayといったタッチ決済を中心に、スピーディーな会計ができるのが大きな特徴です。
利用者層が幅広く、通勤・通学で交通系ICを日常的に使う人にとっては手軽な決済手段です。
現金よりもスムーズで、クレジットカードよりも気軽に使えるため、追加購入や衝動買いにつながりやすい点も魅力です。
一方で、電子マネーはブランドごとに対応可否が分かれることが多く、端末によっては交通系ICのみ対応、またはiD・QUICPayのみ対応といったケースもあります。
客層がどの電子マネーをよく使うかを把握し、必要なブランドをカバーできる端末を選ぶことが重要です。
持ち運び型か据え置き型かを選ぶ
キャッシュレス決済端末には、持ち運びができるモバイルタイプと、レジ周りに設置して使う据え置きタイプがあります。
どちらを選ぶかで使い勝手が大きく変わるため、店舗の営業スタイルや導入目的に合わせて選ぶことが大切です。
持ち運び型は、屋外イベントや訪問販売、テーブル会計など、場所を選ばずに決済したい場合に向いています。
スマホと連携して使えるものも多く、初期費用を抑えたい個人事業主にも導入しやすいタイプです。
一方、据え置き型は安定した通信環境で利用でき、決済スピードが速く、レジ周りのオペレーションを効率化しやすいのが特徴です。
飲食店や小売店など、固定のレジで多くの決済を処理する業態に適しています。
入金サイクル・振込手数料を比較する
キャッシュレス決済では、売上が発生してから実際に口座へ振り込まれるまでにタイムラグがあります。
この入金サイクルはサービスごとに大きく異なり、最短翌日入金のものもあれば、月1回のみのものもあります。
入金が早いほど資金繰りが安定し、仕入れや家賃、光熱費などの支払いにも余裕を持って対応できます。
特に個人事業主は現金の流れが事業の安定に直結するため、入金サイクルの早さは重要な比較ポイントです。
また、サービスによっては入金のたびに数百円の手数料がかかる場合があり、売上規模が小さいほど負担が大きくなります。
POSレジ・会計ソフトとの連携を確認する
キャッシュレス決済端末を選ぶ際は、POSレジや会計ソフトとどれだけ連携できるかが、日々の業務効率を左右します。
売上データが自動で反映されれば、レジ締めや経理作業の手間が大幅に減り入力ミスも防げます。
とくに個人事業主は、接客・仕入れ・事務作業をすべて一人でこなすケースが多いため、連携機能の有無は導入後の負担に直結します。
POSレジと連携できる端末なら、商品ごとの売上管理や在庫管理がスムーズになります。
また、freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトと自動連携できるサービスであれば、確定申告の準備も格段に楽になります。
逆に、連携機能が弱い端末を選んでしまうと、売上データを手入力する手間が増え、結果的に時間もコストも余計にかかってしまいます。
キャッシュレス決済導入の流れ
キャッシュレス決済の導入は、難しそうに見えますが実は簡単に進められます。
どのサービスを選ぶか、申し込みや審査にどれくらい時間がかかるのか、端末の設定は難しくないかなど、事前に流れを把握しておくことでスムーズに導入できます。
- 導入する決済サービスを選ぶ
- 申し込みと審査
- 端末の受け取りと初期設定
- 決済テストと運用の開始
ここでは、個人事業主が実際に導入する際の一般的な流れを順番に解説します。
導入する決済サービスを選ぶ
キャッシュレス決済の導入で最初に行うべきなのが、どの決済サービスを利用するかを決めることです。
サービスごとに対応ブランド、手数料、入金サイクル、端末の種類などが大きく異なるため、ここでの選択が導入後の使い勝手やコストに直結します。
クレジットカードを中心に使う層が多いのか、QR決済が主流なのか、電子マネーのニーズがあるのかによって、選ぶべきサービスは変わります。
さらに、持ち運び型が必要なのか、据え置き型で十分なのか、スマホだけで決済できるタイプが便利なのかなど、事業スタイルに合った端末を選ぶことが重要です。
申し込みと審査
決済サービスを選んだら、次は申し込みと審査です。
多くのサービスはオンラインで手続きが完結し、必要事項を入力して本人確認書類を提出すれば申し込みが完了します。
審査では、事業内容や本人情報に問題がないかを確認するだけで、特別な準備は必要ありません。
審査期間はサービスによって異なりますが、早ければ即日、一般的には数日〜1週間ほどで結果が通知されます。
個人事業主の場合、開業届の控えや本人確認書類が求められることが多いため、事前に手元に用意しておくとスムーズです。
端末の受け取りと初期設定
審査が完了すると、キャッシュレス決済端末が店舗や自宅に届きます。
設定には複雑な作業はほとんどなく、マニュアルに沿って進めれば短時間で完了します。
まずはWi-FiやBluetoothなどの通信環境を整えます。
スマホと連携して使うタイプの場合は、専用アプリをインストールし、アカウント情報を入力してログインします。
決済サービスによっては、銀行口座の登録や店舗情報の確認など、最初に済ませておくべき設定もあります。
POSレジや会計ソフトと連携する予定がある場合は、ここで設定しておくと後の運用がスムーズです。
決済テストと運用の開始
初期設定が完了したら、実際に決済が正常に行えるかどうかを確認します。
少額でテスト決済し、売上データが正しく反映されているか、レシートや通知が問題なく出るか、入金予定が表示されているかなどを一つずつ確認します。
また、クレジットカード・QR決済・電子マネーなど複数の決済手段に対応している場合は、それぞれの決済方法でテストしておくと安心です。
スタッフがいる店舗では、操作方法を共有し、実際に触ってもらうことで、現場での混乱を防げます。
キャッシュレス決済端末に関するよくある質問
初めてキャッシュレスを導入する場合は、専門用語や仕組みが分かりにくく、どこから確認すればよいのか迷ってしまうこともあります。
そこで、ここではキャッシュレス決済端末に関して寄せられる質問の中から、特に多いものをピックアップし、導入前に知っておきたいポイントを整理しました。
端末選びの不安を解消し、最適なサービスを判断するためのヒントとしてください。
- 初期費用を抑えるならどの端末がおすすめ?
-
初期費用を抑えたい場合は、スマホと連携して使うタイプのモバイル端末がおすすめです。
端末代が数千円〜1万円台で導入できるものが多く、なかには端末無料キャンペーンを実施しているサービスもあります。
また、QR決済中心のサービスであれば、専用端末が不要でスマホやタブレットだけで運用できる場合もあり、初期費用をほぼゼロにできます。
ただし、クレジットカードのタッチ決済や電子マネー決済を使いたい場合は、専用端末が必要になることもあります。
- 審査に落ちることはある?
-
事業を適正に行っている事業主であれば、基本的に審査に落ちることはありません。
ただし、以下のような場合は審査に時間がかかったり、通らない可能性があります。
- 事業内容が不明確、または説明と実態が一致しない
- 本人確認書類に不備がある
- 反社会的勢力との関係が疑われる
- 過去に決済サービスで重大なトラブルがあった
審査は安全に決済を扱える事業者かを確認するためのもので、特別な準備は必要ありません。
確認書類を正しく提出すれば、問題なく進むケースがほとんどです。
- 補助金や助成金は使える?
-
キャッシュレス決済端末の導入には、小規模事業者持続化補助金を活用できる場合があります。
この補助金は、販路開拓や業務効率化のための設備投資を支援する制度で、キャッシュレス端末の購入費用が対象経費として認められるケースがあります。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 補助金は「後払い方式」で、まずは事業者が費用を支払う必要がある
- 申請には事業計画書の作成が必要
- 採択されるかどうかは審査によって決まる
- 端末の種類や購入方法によっては対象外になることもある
補助金を使いたい場合は、申請スケジュールや要件を事前に確認し、計画的に進めることが大切です。




